しまってあったカードを取り出した時

このサイトでは「お金を借りる」ことの基礎知識や最新の情報をお伝えしていますが、ここでは実際にお金を借りるとどうなるのかについて、お金を借りたことのある人に実体験を取材しました。
お金を借りることは幸せをつかむことになるのか?それとも不幸の入り口なのか?キャッシングでお金を運用することはは天国なのか地獄なのか?
とても重いルポルタージュになっています。じっくり読んでみてください。


加藤浩一郎さん(52歳)の場合

加藤浩一郎さんのプロフィール

名前(仮名) 加藤浩一郎
性別 男性
現在の年齢 52歳
借入時の年齢 28歳
借入時の職業 会社員
最終学歴 大学卒
出身地 高知

お金を借りることにはいいイメージがありませんでした。

1995年頃だったかと思いますが、「ディックファイナンス」と「レイク」でキャッシングをしたことがあります。
当時の私は20代後半の会社員、それまではキャッシングはおろかクレジットカードを持ったこともなく、毎月の給料の中で細々と生活をしておりました。
会社の同僚の中には消費者金融でキャッシングをしている者や、クレジットカードで買物をして、毎月分割で支払いをしていたものもおり、「支払いがきつい」といった声をよく耳にしておりましたので、私はできればそういったカード類のお世話になることはなしにつつましく平和な生活をしたいと常々考えておりました。
ただ、ローンを組んで車を買うなどはしておりましたが、計画的な考えのもとに行ない、その支払いで生活が苦しくなるといったことはなかったですね。

お金を借りる

初めてキャッシングをすることになったのは、友人の誘いによるものです。 当時別の会社に勤務していた友人は、パチンコやパチスロに夢中になりすぎて、月々の給料だけでは生活ができない状態にあり、何社かの消費者金融よりキャッシングをしていたようです。
そのことは私も知ってはいましたが、個人の趣味のことですし、あまり口出しすべきではないと考え、何も言わずにいました。
ある日、友人に食事に誘われ、ランチにつきあった時、「ディックファイナンスでカードを作ってくれないか」と持ちかけられました。
別にお金に困っているわけではないし、キャッシングをする必要もないので断ったのですが、「カードを作るだけでいい、キャッシングはしなくていいから」「カードができあがったら、何日か後にハサミで切って使えなくしてもいい」としつこく勧めてきます。
疑問に思った私が「なぜそこまで勧めるのか教えてくれ」と問いただすと、「ディックファイナンスでは今、紹介キャンペーンが行なわれており、紹介した方が新規で契約の申込をしてカードが発行されれば、1万円の商品券がもらえる」とのことでした。
それでも渋っていると、「では商品券をもらったら、その半額をキャッシュバックするから協力してくれ」とさらに頼まれ、半分はキャッシュバックの5000円ほしさ、もう半分はお金に困っているのであろう友人に協力する気持ちでその申し出に応じました。

ディックファイナンスは当時、大手とはいえないものの、広告はあちこちで見かけ、店舗も主要駅の近くなどでよく見かけており、なじみはありました。
そのため、抵抗感も小さかったものと思います。
小規模で無名の会社であったなら、抵抗感が大きく応じてはいなかったでしょう。
友人が指定した店舗に行き、店頭にいた受付の女性に「紹介を受けたので新規で申込をしたい」旨を伝えると、
満面の笑顔で応対され、丁寧な説明をなされ、カウンターで申込書に必要事項を記載しました。
キャッシングをするつもりはなかったので、希望金額はとりあえず空白にしておきました。
利用目的を書く欄も何を書くべきか迷ったのですが、ここもとりあえず「旅行の資金」と書いておきました。
何か書いておかないと、紹介料をせしめる目的で使いもしないカードを作りに来たのだなと悟られてはまずい、何か利用の目的を書いておいたほうがいいと考えてのことです。
同じ考えで、希望金額も10万円と書いておきました。
書類を書きながら頭の中で、年末に会社の同僚たちと沖縄に行くので10万円が必要になったが、貯金もないし、給料はそれほど多くないし、キャッシングでまかなおうと思って申込に来た、というストーリーを即席で作り上げました。
旅行に行くのは年末なので、今すぐにはキャッシングをする必要はない、その時すぐにお金を用立てられるように、とりあえず先にカードだけ作っておきたいのだという追加のストーリーも考えました。
しかし、その完璧なストーリーを説明することはなく、実に簡単にカードが発行されました。
利用可能額は30万円です。
希望額は10万円だったのですが、それをはるかに超える額が利用可能額として設定されていました。
「今日はお借入れになりますか」とたずねられましたが、「いえ、今日はまだ、年末頃に」とだけ答えると、「今日からいつでも使えますのでお気軽にどうぞ」とカードと契約書の控えとを渡されました。

それから1週間後に友人と会い、友人のもとに送られてきた商品券を金券ショップで買い取ってもらい、その中から5000円をもらいました。
さらにその1週間後、友人からまた連絡があり、「次はレイクでやろう」と持ちかけがありました。
話を聞くと、レイクでも紹介キャンペーンをしているそうです。
ただ、その謝礼は5000円だそうで、ディックファイナンスの半額になりますが、それでも私としては1時間もかからない申込と契約をするだけで2500円もらえるのならありがたい話です。
一度味をしめていたこともあり、即座にその話にのりました。
友人もディックファイナンスの紹介料を得たことで調子にのっていたようで、自分が契約している消費者金融やクレジット会社のすべてに問い合わせをするなどして、紹介キャンペーンを行なっている会社を探したそうです。
さらには契約していない会社も手当たり次第に連絡をとって確認したそうですが、ディックファイナンスの他に同様のキャンペーンを行なっているのはレイクだけだったようです。

レイクでも同様に友人の指定した店舗に契約に行き、申込をしてカードを発行してもらいました。
今回は2回目とあって緊張感もなく、手続きもスムーズに進めることができました。
何より前回のディックファイナンスよりも大手で知名度もあり、そのことでの安心感もありましたので、リラックスして契約をすることができたものと思います。
この時も利用目的は「年末の旅行のため」として、希望金額は10万円としました。
契約時に定められた利用可能額はここでも30万円とされていました。
この時は応対してくださったスタッフの方に「希望は10万円だが、念のため30万円の枠を作った」「何度か借入と返済をしていればすぐに利用限度枠が広がる」といった説明を受けました。
その時は「カードは作ったけど使うことはないだろう」と考えており、熱心に説明してくださるスタッフの方に気の毒だなと思ったりしておりました。

後日、友人のもとに5000円分の商品券が届き、これも前回と同様に金券ショップに買い取ってもらい、その金額の中から2500円をもらいました。
友人は「また紹介キャンペーンを探してみる」と言い、私も「あればぜひ頼む」と返答しましたが、それ以降は同様のキャンペーンが見つからなかったようです。

サラリーマンから独立して、収入が不安定になり…

独立開業

消費者金融2社のカードを作ったものの、それからしばらく使うことはありませんでした。
生活は給料の範囲内でまかなっておりましたし、突発的な出費が必要になることもなく、発行された2枚のカードは封筒に入れて使わないまま保管しておりました。
ハサミで切って捨てなかったのは、「万が一のことがあった時に」と考えていたからです。
私はパチンコをはじめとするギャンブルは一切せず、風俗店に行くとか飲み歩くとか遊興費もほとんど使うことはなく、趣味で使うお金といえばせいぜい好きなミュージャンのCDをまとめ買いする程度でしたので、あまりお金を必要としてはいなかったのです。
そうして、2枚のカードは机の奥深いところで眠らせたままにしておりました。

その2枚のカードが陽の目を見たのはそれから数年後のことです。
30歳を超えてから、当時勤めていた会社での自分の将来を考え、独立を決意しました。
従業員30名規模の会社なのですが、上層部は同族及び、関係が深い社員が占める体制がとられておりました。そのため、いくらがんばって仕事をして、その成果をあげても先は知れているなとの判断があり、実力もないのに昇進した上司とそりが合わず、仕事の進め方に関して衝突があり、勢いで退職することになりました。
それ以前から既に独立を考えていたこともあり、その衝突が背中を押して、踏み出させる決意をさせたと言っていいでしょう。
突発的な退職だったので、十分な準備も何もしておりません。
とりあえずは自宅を事務所として使い、その住所と携帯電話の番号とを名刺に入れてコピーライター事務所を立ち上げ、それまで勤めていた会社の取引先をはじめ、まったく知己のない会社も含めて、仕事を発注してもらいたいと営業にまわりました。

フリーになったことで当然信用力はなくなっており、なかなかいい話に巡りあうことはありませんでした。
しかし、そんな状況の中でも、小さな仕事をまかせてくださる会社もあり、少しずつ受注を得て仕事をこなしておりました。
ただ、独立して間もないことに加えて、準備が不十分であったこともあり、独立した初月はそれまでに得ていた給料の半分も稼げず、その支払いも月末締切の翌月末支払いなど、すぐに入金されないことも多く、たちまちうちに生活費に困ってしまうことになりました。
貯金などなく、日々の食費にさえ困ることになり、家賃などの支払いも滞り、なんとかしなければと考えた末に思い出したのが会社員時代に作った2枚の消費者金融のカードです。
とりあえずレイクのカードで10万円を借り入れて、家賃を支払い、残りを食費等にあてました。
翌月、取引先からの入金があった際に借り入れていた全額を返済しましたが、その後も時々借りては返しての繰り返しをしていました。
それから数か月たった時、またいつものようにキャッシングをしようとレイクのATMコーナーに行くと、30万円だった借入限度額が50万円に増えておりました。
なるほど、そういえば何度か利用していれば限度顔があがると説明されたことがあるなと思い出し、ではもう1枚のカードも同じように限度額を上げようと考え、以降はレイクではなくディックファイナンスのカードばかりを使うことにしました。
その甲斐があってもう1枚のディックファイナンスのカードも数回の借り入れと返済の繰り返しで、限度額が50万円に上がりました。
2枚のカードで借入限度額の総額が100万円となり、根拠のない安心感を得ることになりました。
「何かあっても自分には100万円まで引っ張る力がある」との安心感と自信です。
貯金ではなく、利息をつけて返さなければならないキャッシングなのですが、それでも自分が動かせる金額としては、それまで縁のなかった金額であったため、気持ちが大きくなったのでしょう。

当時の利率は29パーセント超だったと思います。
単純に2枚のカードで100万円を借り入れした場合、1年間で29万円の利息を払わなければならなくなるわけですが、当時の私はその借入可能限度額の100万円が自分の貯金であるような感覚さえありました。
ただ、気が大きくなったことで必要のない出費をすることはなく、会社員時代よりもつつましい生活を送っておりました。

事務所を借りるのにはなにかと物入りだったので

独立してから1年が過ぎ、なんとか仕事の受注も安定がみられるようになりました。
いつまでも自宅を事務所にしているわけにもいかず、職住を切り離した生活をして時間のけじめをつけるためにも、専用の事務所を借りることにしました。
とはいえ、私1人で仕事をするわけですし、テナントビル等の広いフロアは必要なく、ワンルームマンションの1室で十分です。
取引先との打ち合わせや取材などに出向く際に便利な場所がいいと考え、ターミナル駅の近くで物件を探し、古い事務所用途のマンションを見つけました。
そこに入居する契約全般にかかる金額及び、リサイクルショップで机や椅子、書棚などを購入し、その費用はカードでのキャッシングでまかないました。
その時は少し大きな出費となり、ディックファイナンスから限度額いっぱいの50万円を借り入れました。

事務所を借りて心機一転、新たに仕事に励みましたが、それでも収入は不安定です。
独立当初に比べると月々の収入は増えてはいましたが、毎月決まった額が入ってくる会社員とは違い、小さいとはいえ収入の額に波があり、不安を抱える日々が続きます。
収入は一定しないのに、自宅の家賃と事務所の家賃は毎月固定した金額が出ていきます。
そのうえでキャッシングをした50万円の月々の分割返済もしなければなりません。
そこであらためて、そのキャッシングの利息負担の大きさを実感し、なんとかならないものかと考えたところ、
ディックファイナンスやレイクの利率が29パーセント超であるのに対して、プロミスは25.5パーセントであることを知りました。
数パーセントであっても安くなるのなら、と早速プロミスの無人契約機でキャッシングの申込をしたところ、30万円の限度額でカードを発行してもらうことができました。
希望金額は50万円としていたのですが、初回の借入であり、自分の立場も会社員と違って不安定な自由業であるため、30万円の枠をもらうことができたことはまだ喜ばしいことかもしれません。
ディックファイナンスやレイクでキャッシングをして完済したり、延滞なしに返済を続けている実績を見てもらえたこともプラスに働いたのではないかとも思います。

プロミスで借りた30万円をディックファイナンスの返済にまわし、キャッシングの残額はプロミスが30万円、ディックファイナンスが15万円ほどになりました。
その後、半年ほどでディックファイナンスを完済すると、ほぼ同時にプロミスの借入限度額が50万円に広がりました。

賢く借り換えができました

賢い借り換え

さらに半年ほどたった後、事務所に地元の信用金庫の営業職員がセールスにまわってきました。
頼まれるまま普通口座を開き、さらにカードローンを勧められたので申込をしました。
「銀行は敷居が高いし、どうせ通らないだろう」と思っていましたが、せっかくの申し出だし申込だけすればいいかと、出された書類に記入して渡したところ、意外なことに数日後「OKが出ました」と連絡をもらったのです。
「初回は10万円から」とのことでしたが、利率は13パーセントとプロミスの約半分です。
すぐさま10万円を借りてプロミスの返済にまわし、さらに調子にのっていくつかの別の銀行や信金にカードローンの申込をしました。
数日後、そのいくつかから電話連絡があり、最終的に銀行1社から30万円、信金1社から10万円の契約OKの返答をもらい、カードの発行がなされ、借り入れたお金はすべてプロミスの返済にあてて、完済させました。

そこで消費者金融からのキャッシングの取引はすべて終わることとなり、ディックファイナンスとレイクに関しては解約して、過払い利息の返還を受けました。
10年ほど前、最高裁で過払い利息の返還が認められ、その返還請求がブームになり始めた頃、私もその2社に対して自分で過払い利息を計算して、請求書類を作成して送付、何度かの電話のやりとりの後、請求した全額を返還してもらうことに成功しました。
そのしばらく後、ディックファイナンスは廃業、レイクは経営母体の変更がなされました。

計画的にお金を借りれば消費者金融も役に立つのです!

思えば消費者金融のキャッシングにはずいぶんと助けられ、ありがたく思っています。
プロミスについては今も時々ですが、カードのキャッシング利用を続けています。
土日などに急なお金が必要となった時、銀行の口座から出金する際の引出手数料よりも、キャッシングでかかる数日の利息の方が安くなるためです。
その程度の利用なのに、いつのまにか利用限度額は200万円まで広がっています。
その金額を使うことはまずないですが、万が一の際にそれだけの金額をすぐに用意できることは、今もやはり安心感と自信とにつながっています。


当サイト一押し情報をみる!

いかがですか?

お金を借りることは、そのお金の使い方によっては天国にも地獄にもなります。
お金の地獄に落ちないように、賢くお金を使ってくださいね!借り過ぎには注意!

このページの先頭へ