500万円の借金と、掴んだ「しあわせ」

このサイトでは「お金を借りる」ことの基礎知識や最新の情報をお伝えしていますが、ここでは実際にお金を借りるとどうなるのかについて、お金を借りたことのある人に実体験を取材しました。
お金を借りることは幸せをつかむことになるのか?それとも不幸の入り口なのか?キャッシングでお金を運用することはは天国なのか地獄なのか?
とても重いルポルタージュになっています。じっくり読んでみてください。


川口勝也さん(37歳)の場合

川口勝也さんのプロフィール

名前(仮名) 川口勝也
性別 男性
現在の年齢 37歳
借入時の年齢 24歳
借入時の職業 会社員
最終学歴 大学卒
出身地 大阪

遺された500万円の借金

私は消費者金融から実に多くのお金を借りました。
その結果、今なお総額500万円近い借金があります。
今思えば普通の人ではなかなか出来ない事を経験したと思うと共に、一歩間違えば誰でもこんな事態に陥る可能性があるという事をこの記事を通じてお伝え出来ればと思います。

ただ、こんな借金を背負っている私ですが、今現在「幸せ」か「幸せではないか」と言われれば「幸せ」と言えます。
それはこの記事を最後までお読み頂ければその理由が分かると思います。

はじまりはパチンコからでした

パチンコ依存症

私は、37歳既婚、妻、子供2人を持つ一般的なサラリーマンです。
私が消費者金融からお金を借り始めたのは24歳の頃でした。
お金を借りる目的はパチンコのための軍資金。
このギャンブルに嵌ったきっかけは私の精神力の弱さだと思います。
当時私は、20歳の頃から4年の付き合いになる同い年の彼女がいました。
彼女とは結婚も考えていました。
ただ、私より2年早く社会人となった彼女と22歳で社会人になった私とでは結婚のタイミングや考え方に相違がありました。
彼女は社会人になった私とすぐに結婚する事を希望していましたが、私はもう少し社会人として経験を得てからの結婚を望みました。
結局、この意見の相違が埋まる事はなく、私が社会人1年目の23歳で別れる事になりました。
この頃はギャンブルというものには一切疎遠でしたし、ギャンブルをしたいという気持ちもありませんでした。

彼女と別れ、失意のどん底にいた私は、当時同じ職場にいた2歳年上の女性と知り合い、よき相談相手としてよく話しをしていました。
やがて、私はその女性と親しい中になり、付き合う事になりました。
そして、何度かデートを重ねた時、デート中にパチンコ屋に行ってみようと彼女の方から誘われました。
私は今までの人生でパチンコをした事はありませんでした。
正直、初めて足を踏み入れる未知の領域でしたし、遊び方も分からなかったので、入る事に少々抵抗がありましたが、彼女が望むのならと思いパチンコ屋に足を運びました。
パチンコなんて、お金を使って儲からないというイメージしかなかった私は、その初めてのパチンコで「大当たり」を引く事が出来ました。まさしくビギナーズラックです。
金額にして大凡5,000円くらいを使った時だったと思います。
「大当たり」を引き、15,000円くらい勝つ事が出来ました。
金額にすれば大した事はなかったのですが、今思えばこの「大当たり」が、私のギャンブル人生の始まりだったと思います。

後日、私は一人でパチンコ屋に足を運ぶようになりました。
初めて15,000円勝った私は次も勝てればいいなと思いながらパチンコ屋に行きました。
すると10,000円くらい使った時にまた「大当たり」を引きました。その日は40,000円くらい勝つ事が出来ました。
この勝利にパチンコは儲かるものだと信じた私は、仕事帰りなどにはほぼ毎日パチンコ屋に足を運ぶ習慣が付きました。
しかし、この様な勝利はずっと続く訳ではありません。負ける事の方が多いのがギャンブルです。
負けても負けても、次こそは勝つという思いで、パチンコを止める事なんて考えなくなりました。
当時、私は結婚資金に貯めていた100万円程度の貯金がありましたが、止む無くこの100万円はパチンコに消え去る事になります。
さらにこのパチンコはエスカレートし、彼女とのデートも二人でパチンコ屋に行くという事が多くなりました。

罪悪感と闘いながらのキャッシング

確か26歳の頃だったと思います。ついに生活資金をもパチンコにつぎ込むようになった私は、遂にお金が底を尽きました。
そして、お金を借りなければ生活が出来ない状態に陥りました。
そこで消費者金融に手を出したのです。
初めて申し込んだのは、「ノーローン」でした。
消費者金融は、私の中ですごく怖いというイメージがありました。
無人契約機に足を運ぶと、そこにはタッチパネル式の機械が置かれています。そのタッチパネルから、融資申し込みをしました。
実際、自分が想定したほど怖いものではありませんでしたが、やはり初めて申請する時はドキドキの連発でした。
そして、若干罪悪感に似た感覚もあった記憶があります。
「ノーローン」からは、無事上限金額30万円で融資可能となりました。
また、この時ほど融資をしてもらって助かったと感じた事はありませんでした。

それからしばらく、その30万円を元に生活をしながら、暇があればパチンコへ行く日々が続きました。
もちろん、彼女とのデートもパチンコに行く事がほとんど。
しかし、私はこれが元に借金をしている事は彼女には言えませんでした。
その様な生活をしながら1年が経過した頃、もうご想像がつくかと思いますが、借入金額が融資枠30万円上限に達してしました。
さすがにこの状況になった時は、どうしようと悩みました。
ノーローンには月々15,000円の返済をしていかなければならない状況の上、生活費も確保しなければならない。
困った私は、もう1社から借入をする事を考えます。そして、悩んだあげく、次はアコムに申し込んでみる事を決めました。

ノーローンを申し込んだ時の様に、また自動契約機に行き融資申請をします。
申し込みは1度経験した手前、要領は掴んでいました。そして、アコムとも無事、融資限度額50万円で契約が成立しました。
この時も融資をしてもらって助かったと思いました。と、同時にこの様な生活を何とかしなければと焦る気持ちにもなりました。

しかし、これまでのパチンコ生活は変えられませんでした。
今までと同じような生活を繰り返してしまいます。
そんな中、28歳になった私は彼女から結婚の話しを持ちかけられました。
ただ、私としてはこの借金を何とかしなければならないと感じながらも、この借金の事を彼女に打ち明ける事は出来ませんでした。

結婚、そして最初の破綻

壊れた家庭

そして、彼女に打ち明けられないまま、結婚をする事になりました。
当然、私は借金地獄に陥っていますので、貯金なんてほとんどありませんでした。
しかし、親からの結納や親族からのお祝いなどで、何とか式を挙げられる事となりました。
普通ならこれから幸せな生活が始まる第一歩ですが、私の場合はこの借金をどうするか、不安でなりませんでした。

妻になった彼女との新しい生活が始まりました。
小遣い制になった私にはもうこれまでの様な自由に使えるお金なんてありません。
月々3万円の小遣いの中で、この借金を返済していかなければならなくなりました。
そして、私は止む無く3社目の消費者金融に手を出しました。
3社目はレイクだったと記憶しています。
そして2社からの借入があったにもかかわらず、レイクとは上限金額40万円での契約が出来ました。
ただ、この融資が通ったからと言っても、私には返せる見込みがほとんどついていませんでした。
結局、返済するためには、何かをしてお金を増やさなければならない、その一心でパチンコをしました。
しかし、これまでの失態から分かるように、パチンコで合計120万円もの借金を返済する事は到底不可能でした。
ついにはレイクも上限金額に達してしまいました。
そして、次の融資先を何とか探そうとしました。しかし、4社目の融資先は見つかりません。プロミス、アイフルなどの消費者金融に申請を行いましたが、軒並み融資不可の判断となりました。私にはもうどうする事も出来なくなりました。

良き妻と、改められなかった生活

遂に妻にすべてを打ち明けなければならなくなりました。
私は妻にこの借金地獄の現状をどう伝えたらよいのか、そして、どんな反応をされるのか。
不安でなりませんでしたが、悩んでいても何も解決しない、離婚を覚悟で話しをしました。・・・
妻はこの借金について怒る事なく、また責める事もなく、これまでの失態を受け入れてくれました。
そして、数年かけてこれらの借金を一緒に返済していこうと、そう話してくれたのです。
妻もパチンコをしていた手前、私を無碍に責める事は出来なかったのだろうと思います。

私は妻の協力をもらい、この借金120万円を2年かけて返済する事が出来ました。
そして、その間に長女が産まれ、家族3人の生活をしていました。
ここまでなら、よくありがちな借金から立ち直った家族の物語ですよね。
しかし、私は違いました。今度は、これまで失った借金をパチンコで取り返してやろう!と考えるようになったのです。
世間的にはこれをギャンブル依存症というと思います。
私はまたパチンコを始める事になりました。
今度は借金を取り返すといった自分勝手な大義名分を心の中に刻み、パチンコを始めてしまいます。
しかし、この結果、私は同じ過ちを繰り返してしまったのです。

33歳の頃、私は同じ様に消費者金融から借金をし、合計5社、総額300万円に上る借金をしてしまいました。
過去に協力してもらった妻には私の口から切り出す事ができず、どうしようもなくなった私は、妻の両親に相談する事にしました。
なぜ自分の親に相談しないのか?そう思われると思います。実は、私は父親が同じギャンブルで多額の借金を背負い、母と離婚し、母の実家で母子家庭の中で育ちました。
そのため、私は自分の母親にどうしてもギャンブルによる借金の事が打ち明けられませんでした。
そして、私は結局、妻の両親に相談する事という選択をしました。
妻の両親に相談した後、その借金の話しは妻の耳にも必然的に入りました。
そして、妻のご両親、妻、私と4人でこの借金について話し合う事になりました。
当然、妻の両親はがっかりとした顔を浮かべ、この状況を一つずつ確認。
そして、相談した結果、妻の両親がこの300万円の借金を肩代わりしてくれる事になりました。
当然ですが、妻にも泣かれました。呆れられました。
過去に同じ過ちをしている私を知っている妻は「またか・・・」という感情です。
そこに更に300万円という借金。妻も両親に顔を上げる事が出来ませんでした。
私も正直自分で自分を止める事が出来なくなっていたと思います。
私たち夫妻は、この300万円を数十年かけて、両親に毎月返済しています。

地獄からの生還

そして、その様な借金問題があった後も、私はパチンコを止める事が出来ませんでした。
最低の人間だと自分でも思います。
こんな人間は死ぬべきだと本当に思います。
過去に2度の多額の借金を抱え、問題を起こしているにも関わらず、パチンコを止める事が出来ませんでした。

そして、36歳で更に200万円の借金を作ってしまいました。
この状況は、さすがに私ももう誰にも相談出来ません。
ですが、この状況を解決する事も出来ません。
今度は確実に離婚される覚悟を決めました。
妻には恐ろしくて話しをする事も出来ません。
私はもう自分の母親に相談する事以外、手段は無くなりました。
私は、自分の母親にこれまでのすべての借金問題を話しました。当然、母は失意と共に私を責めました。
自分の父親と同じ道を歩まないように育ててきたつもりが、この様な結果になってしまったという事で、母親としては本当に辛い思いだったに違いありません。
母はまずこの状況について、母、妻、そして私と3人で話す場を設けるように話しをしてきました。
しかし、もう私は妻にこれ以上の失態を話す事が不可能な状況にありました。
しかし、そうも言っていられません。妻、私の母、それから私の3人でこの200万円の借金について話し合いの場を設けました。

ここまで来ると、この記事を読まれている方はこんな人間とは別れて別の人生を歩んだ方が絶対いいという人が大半だと思います。私もそう思います。
妻は当然、過去3度に渡る借金を含め、さすがにもう私にいう言葉はありません。
これで4度目の裏切り行為ですから。しかし、それでも妻は、私と子供と一緒に歩む道を選んでくれました。
他の人にとっては、本当にバカな人だと思うかもしれません。
しかし、私と離れる事で、子供の心にキズがいく事の方が辛いと言いました。

さすがに今回ばかりは私の母親では肩代わり出来る借金ではありませんでしたので、私は債務整理という手段を取りました。弁護士と相談し、個人再生という手段を進めていましたが、結果的には任意整理という手段を取る事になりました。もちろん、持っていた車を手放し、無駄なものを減らし、生活レベルはかなり下がった状況になりました。
今は家族も1人増え、4人で一緒に生活しています。
また、私はギャンブル依存を中心に治療しているクリニックに通う事にしました。
もうこれ以上の失態は出来ませんし、したくもありません。

借金をして良かったこと・悪かったこと

私の経験は、以上です。普通の人ではあまり経験しない体験をしました。
すべて自分のせいであり、誰しもが私を責めて仕方がない内容だと思っています。
今現在は、パチンコを止め、家族と過ごす時間を誰よりも大切にしています。
お陰で、借金はありますが家族という本当のありがたさをこの経験を通じて理解できたと感じています。
普通の人なら既に離婚しています。
でも、離婚しなかった妻は、普通の家族の様な温かい、楽しい家庭を築く事を夢見ていたからなのだと思います。
私がお金を借りて本当によかったと思える事は、お金には変えられない本当の価値あるものがあるという事を身を持って理解出来たという事です。
お金に翻弄されるあまり、本当の幸せというものを理解していなかった私は、代償は大きいですが、この借金を通じて幸せな人生というものを心から理解できました。

お金を借りて悪かった点。
当然ですが、これだけの借金を作った事は最悪の事です。
ですが、それ以上に、お金を借りる事が常習化してしまうと、借りているという感覚がどんどんと薄れてしまうという事も怖い事だと思いました。
一度お金を借りると、借りているのではなく自分のお金だと錯覚してしまします。
それから、お金の管理に対して、とてもルーズになってしまいます。

この記事を読まれている中には、当然ギャンブルが好きな人もいるでしょう。
ですが、私の経験上、ギャンブルは必ず身を滅ぼします。
また、自分ではまだ気づいていない大切なものも見失ってしまいます。
問題は、お金を持っている、持っていないという事ではなく、あなたの心の中にあるお金への執着心が、あなた自身を滅ぼしてしまうかもしれません。
私は、幸い身の回りに助けてくれる人、それから、広い心で私を受け入れてくれた人がいたおかげで何とか今も生きています。
しかし、私自身、自殺も考えた事も多々あります。
また、ギャンブルをしない人でも、些細な事がきっかけで浪費をし続けてしまう恐れがある事に注意して、これからの人生を幸せに過ごして頂ければと思います。

私はこれからもっともっと仕事を頑張り、これまで苦労をかけた妻を、普通の幸せな家庭の奥さん以上に、幸せに出来るようにしようと心から思っています。
人生の終わりには結婚をして幸せだったと言ってもらえるように努力する事、それが今の私の目標です。


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お金を借りることは、そのお金の使い方によっては天国にも地獄にもなります。
お金の地獄に落ちないように、賢くお金を使ってくださいね!借り過ぎには注意!

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